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外国債券の特徴

 現在の日本は、超低金利政策をとっており、現在の日本より低い金利の国は存在しないと言ってもいいくらいです。
 従って、外国債券は、日本の債券よりも利率が高いのが一般的です。現在の日本では考えられないような利率の債券も数多くあります。
 この高利回りが外国債権に投資する魅力のひとつです。 

 外国の債権に投資する場合、日本企業の債券に投資するときよりも格付けの重要性が増します。日本企業なら、トヨタ、松下など企業の名前を聞いただけでどんな企業か分かりますし、財務体質や企業の規模も想像がつくでしょう。外国企業の場合、そうはいかない企業も少なくありません。
 勿論、購入する際に説明を受けたり、疑問点について質問をすることも大切ですが、債券のリスクの度合いを判断するためには格付けが参考になります。債券の格付けを必ずチェックするようにしましょう。

 外国の国債に投資する場合にも格付けが重要になってきます。と言うのも、日本にいると想像もつかないかもしれませんが、国債の中には償還されるか若干の不安のあるものも存在しているのです。外国の国債の中には、日本国債のよりもはるかにリスクが高いものも存在するのです。
 特に新興成長国などの国債に投資する場合には、国債の格付けに着目しましょう。

 ただし、リスクの高さに比例して、利率が高くなるのが通常ですので、リスクを承知した上で投資するという選択もあります。

 外国の債権に投資する場合、為替の変動にも注意しなくてはなりません。円高になれば為替差損が発生しますし、円安になれば為替差益が発生します。
 為替の変動はリスク要因でもありますし、リターンを生むうまみでもあるのです。
 円高による為替差損や円安による為替差益は、日本と外国の金利差よりもはるかに大きいので、充分に注意する必要があります。

 なお、外国の会社が日本円で発行する「サムライ債」、外国の会社が日本市場で外貨で発行する「ショーグン債」などもあります。

(文責:K.H)

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