外貨投資の特徴
外貨投資にはいくつかの種類があります。外貨預金、外貨MMF、FX(外国為替証拠金取引)などです。
外貨預金と外貨MMFは日本と外国の金利差に着目した場合、非常に魅力的な投資方法です。なぜなら、現在の日本は市場まれに見る低金利で、内外の金利格差は非常に大きいのです。
更に為替変動による差益も期待できます。勿論、為替差損が発生することになります。円安になると為替差益が発生し、円高になると為替差損が発生します。為替変動による利益や損失の変動は、金利をはるかに上回っているので、外貨に投資する際には、為替が今後どのような動きをするかを念頭に入れることが大切になります。
ただし、長期のレンジで見ると、為替相場は一定のボックス圏で上下することが多いです。長期保有を前提とするなら、為替変動のリスクはある程度軽減でき、純粋に金利だけを取りに行くことも可能になってきます。
また、リスクを分散する投資をする際には、通貨を分散させる投資も大切になってくるので、外貨の資産を持っていることはリスクを分散するという視点から見ても、外貨投資は有力な投資先と言えるでしょう。
為替変動のリスクは決して少なくないですが、外貨預金や外貨MMFは株式投資に比べるとローリスクローリターンの金融商品だと思います。
なお、外貨を日本円に直すときには手数料が掛かります。外貨と日本円の金利差を比較する際には、この手数料分を勘案して判断するようにしましょう。多くの場合、外貨預金よりも外貨MMFのほうが手数料が安くなっています。
FX(外国為替証拠金取引)は、為替の変動に着目した金融商品です。外貨預金と外貨MMFに比べて、リスクは高くなっています。
FXは、文字通り、証拠金を差し入れた上で行う外国為替取引です。為替の変動によって、利ざやを稼ぐのが目的の取引です。ドル、ユーロ、ポンド、カナダドルなどの数多くの外貨でFXを行うことが出来ます。
FXのメリットは、少ない資金で多額の投資をおこなえるレバレッジ効果にあります。また、手数料が低廉であるという利点もあります。外貨預金や外貨MMFに比べてかなり低廉であるといえるでしょう。
24時間投資可能であるというメリットもあります。
デメリットとしては、レバレッジ効果の逆で、損失も大きくなりかねないことがあります。また、FXは証拠金を積んで行う取引ですから、ときには追証(追加証拠金)が発生する可能性もあります。
FXにはデメリットもありますが、少ない資金で運用できますし、有力な投資先と言えるでしょう。外貨への分散投資という意味でも、FXは今後ますます有力な投資先になっていくと思われます。
(文責:K.H)