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株式投資では、どんな銘柄がいいの?

 株式市場には数え切れないほどの企業の株式が上場されています。その中から投資対象を選ぶ作業は大変です。しかも、日本には複数の株式市場が
 どのような基準で選んだらよいのでしょうか?

 たとえば、業種によって投資する株式を選ぶ方法があります。これから伸びていく業種、日本企業が得意としている分野の業種、或いは実績に比較して割安な業種を選んで投資します。景気に左右されない公共企業ゆ不況に強い企業に投資するのも選択の一つです。

 これから伸びていく企業の代表は、たとえばIT産業です。その他、新業種や需要が飽和状態にない業種の企業が伸びシロが大きいことが多いです。
 なお、成長の期待される株をグロース株、企業価値に比べて株価が割安な株をバリュー株といいます。成長の期待される企業の株式は、将来大化けする可能性を秘めています。一方で、企業体力が弱く、安定性にかけるきらいもあります。一般的に、グロース株はリターンも大きいですが、リスクも大きいと言えるでしょう。
 
 日本企業が得意としている分野としては、自動車、電機、精密機械などの分野があります。日本は世界第二の経済大国ですから、得意としている分野、世界市場で戦える業種はたくさんあります。
 そういった世界で強い業種の銘柄も有力な投資先です。

 今後の景気の先行きに不安があるときには、公営企業株をはじめとする不況に強い株を選ぶのもいいでしょう。電力、ガス、鉄道などは比較的景気の影響を受けにくいです。また、医薬品なども不況に強い業種とされています。

 また、外需関連株は円高に弱く、内助関連株は円高の影響を受けづらい傾向にあるので、為替相場から銘柄を選択していく方法もあります。

 このような観点から、投資先の業種を選択します。
 しかし、よい業種であれば、どの企業の株でもよいと言うわけではありません。どの業種の中にも勝ち組と負け組が存在します。それは悪い業種だけでなく、よい業種の中でも同様です。しかも近年、勝ち組と負け組の差が明確になる傾向にあります。
 たとえば、2005年は株価が大幅に上がった年でしたが、全ての株が同じように上がったわけではありません。業種によって上げ幅に差があるのは勿論、同一業種の中でも、好調な企業と不調な企業の差がはっきり現れていました。
 従って、先行きの見通しのよい業種を選ぶのも大切ですが、その業種の中でも好業績の期待できる個別株を物色するのが望ましいと思います。
 業種を選んだら、同一業種の中の複数の企業の投資指標をチェックし、比較検討し、よい銘柄を選ぶようにしましょう。

 個別株物色の際には、業界1位の銘柄を選ぶのもひとつの方法です。
 しかし、もっと精密に企業の力やそれに比して株価が割安かを調べた上で投資したいものです。その際に参考になるのが、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析しいう二つの分析方法です。
 ファンダメンタルズ分析とは、経済の動向や企業の経営分析などのファンダメンタル・データを分析することによって、株式の内在価値や本質的価値を決定し、現在の株価を比較することで、株式が割高か割安かを判断していく分析手法のことです。
 テクニカル分析は、テクニカル指標をもとに株価の先行きを分析し予測する手法のことです。たとえば、チャート分析や移動平均線の分析などが代表的なテクニカル分析です。

 ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析という二つの分析手法は、どちらが正しいというものではなく、二つの手法をうまく組み合わせて使うものです。
 ただ、初心者のうちからテクニカル分析に頼りすぎるのは非常に危険です。特に、テクニカル分析から短期の利ザヤを稼ごうとする際には、リスクが伴うことを理解しておきましょう。

 自分にとって馴染みのある銘柄を選ぶのも、投資対象を選択する有力な方法のひとつです。特に、とりあえず株を買ってみようという人には向いています。
 たとえば、通勤に使う電鉄会社の株、毎日買い物するスーパーの株、毎日飲むビール会社の株などです。
 毎日利用するスーパーを例に取ると、活気があるか、企業風土がよいか、伸びていきそうか、毎日の買い物を通して現場から判断することも出来ます。最近品揃えが悪くなったとか、客足が落ちたとか、他のスーパーに客を取られているといった現状も知りやすいでしょう。
 それらだけで投資をすることは避けたほうがいいかもしれませんが、肌で感じた情報に、企業業績や投資指標をミックスして投資判断をすることは非常に有益だと思います。

 これらの株の場合には、株主優待も魅力になるでしょう。

 経営者や企業のスタンスや人柄に共鳴して株式を購入するのも、投資対象選択方法のひとつです。特に、ベンチャー企業では、企業の経営者や創業者の人格、意欲、行動力などが企業の先行きに反映されやすいです。いい経営者のいる企業は伸びる可能性が高く、従って、株価も上がっていく可能性が高いのです。
 経営者や企業に惚れ込んで株式を購入するというのも、有力な投資方法のひとつです。

 似たような意味で、信頼できる会社の株を購入するのも大切なことです。短期の値動きに目をつけ、値幅取りのために株式を購入する場合はともかく、長期保有を前提に株式を購入する場合、企業の信頼性も重要になります。
 信頼の置けない企業の場合、株式を長く持ち続けている間に、何かが起こらないとも限りません。
 どんなに業績がよく、これからの伸びが期待できる企業であっても、自分にとって信頼の置ける企業でない場合には投資する前に再考するのが望ましいと思います。少なくとも、自分で調べた結果、問題を感じたり、企業の経営姿勢に不安を感じた企業に投資することは避けたほうが無難だと思います。

(文責:K.H)

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